採用手法

採用ブランディングとは?メリットや始め方について解説

2023年3月24日

採用ブランディングとは?

SNSやブログ、youtubeなどのメディアを利用した企業のプロモーションが欠かせない昨今、採用活動についてもブランディングが重要になっています。
お金をかけて求人広告に掲載するだけでは、採用コストは右肩に上がり、経営を圧迫し、また優秀な人材が採用できない時代に変化しています。
indeedが最も利用される採用メディアになり、今後、採用ブランディングは人材採用において欠かせない考え方となっています。

この記事では、採用活動の中で重要な採用ブランディングについて記載をしています。
「採用ブランディングとは何か」、「採用ブランディングを行う事で得られるメリット」、「採用ブランディングの始め方事」を理解できます。
中小企業様でもすぐに無料で始められる採用ブランディングについても記載しており、採用担当者様に有益な情報をお届けしています。

採用ブランディングとは?

そもそもブランディングとは、ターゲットに対して、企業や商品のイメージを高く認知してもらうための取り組みを指しています。そしてブランディングが出来ている場合、様々なコストを抑えて、商品で言えば購入に結び付ける事が可能となります。
そして、求職者へ企業や仕事の情報を正しく認知されることで採用コストを抑えて採用に結び付ける取り組みを採用ブランディングと呼んでいます。

企業のブランディングと考え方は同じですが、発信する内容は全く異なってきます。
例えば、学生や社会人が数百円で手軽に軽食をしようと考えたときにMのマークのハンバーガーショップを思い浮かべ、そして購入する方はいらっしゃると思いますので、商品のブランディングには成功していると言えるかと思います。
ですが、仕事やアルバイトをしようと思った時に企業としてどうか思われているか。働く環境はどう思われているか。という点では、またそれぞれ異なってきます。

子どもの入院などの際の宿泊施設を運営していたり、食育に力をいれていたり、寄付などもしている点は評価できる。ただし、お店で働くと考えたときには、「テキパキと仕事をこなしている」「カッコいい」といったイメージだけでなく「忙しそう」「高校生など若い人が働くイメージ」などのイメージを持たれたかたもいらっしゃったのではないでしょうか。
求職者にどうみられているかというイメージを、様々な方法で情報を発信しながら、
ターゲットに「働いてみたい会社・仕事」と認知させる活動全体を、採用ブランディングと呼んでいます。

そういうことは大手企業だけがやっている事で、中小企業には関係ないと感じている方も多いかと思いますが、そんなことはありません。例えば、隠れ家的なお店が、口コミ以外で広告を出さない事もブランディングの一つですし、地元のお店が地域のお祭りに出店するなどもブランディングの一つです。これは採用についても同様で、中小企業様こそ大手企業に負けず優秀な人材を採用することが出来る方法でもあります。

採用ブランディングで重要なこと

最も大切な事は、「すぐに効果があらわれない」「効果が見えにくい」という事を理解しておくという点です。
求人広告であれば、掲載費用を増やしたら応募数が増えたり、記載内容を変えたら応募効果が改善するといったことが目に見えてわかりますが、御社がどれくらいの方に認知されているか、どんな会社だと思われているかといった事は目に見える数値では確認できません。しかし御社のイメージは求人広告の応募数を増やし、応募者の質も改善され、入社率を向上させま根気よく続けていくことで、効果を上げていくことが大切です。

採用ブランディングのメリット

求人広告は、一時的な効果ですが、採用ブランディングは長く御社に効果をもたらします。そして限られたスペースで表現する広告とは違い、様々な方法で御社を表現することが出来ます。

競合他社と差別化が出来る

採用活動において、競合企業様との差別化は非常に大切です。
優秀な人材が競合企業に入社するか、自社に入社するか。
将来競合企業の社長になるような優秀な人材に、競合ではなく自社に入社してもらうためには複数の競合企業の中で「この会社に入りたい」と思ってもらう必要があります。
採用ブランディングによって、求人広告だけでは伝えきれない御社の魅力を伝え、会社のファンになっていただいたり、その会社いい会社らしいね、いい会社よさそうだねと、周囲の方にも感じてもらえる事が必要です。

応募者数の増加が見込める

競合他社との差別化が出来ると応募数は増えていきます。競合他社との違いがしっかりと打ち出せれば応募数が増えるというわけではございませんが、競合他社よりも魅力的な部分を明確に差別化することで応募数が増えていきます。また、競合他社の中で特色のない、「その他大勢」の競合企業から抜け出して、きらりと光る企業と求職者の方に認知してもらう事で応募数を増やす事が可能です。

採用コストの削減

1度の求人広告の効果を増加させることで、採用コストの中で最も大きなウェイトを占める求人広告の掲載費用を少なくすることが可能です。何度も何度も求人広告を掲載し、それでも優秀な人材に入社してもらえない会社から、一度の求人広告の掲載で、多くの優秀な人材を獲得できる企業になる事が出来ます。

少子化が進む中で、人材採用が出来ない事で事業を撤退せざるを得ない、人材がいない事で店舗を閉鎖せざるを得ないといった事例が増えてきております。
採用課題を経営課題の上位に置き、採用に積極的に取り組んでいる大手企業様も増えてきており、企業経営において避けては通れない課題となっています。

具体的にどのくらいのコストを削減できるのでしょうか。
こちらの記事で様々な求人広告の種類に加え、それぞれの料金を詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
求人広告の種類はどれくらい?自社にあった採用手法の選び方を解説

採用ブランディングのデメリット

もちろん、メリットだけはありません。
採用ブランディングは一時的なものではなく継続することで効果を発揮します。
求人広告のように必要な時にお金を払えばよいわけではなく手間もかかります。
また採用ブランディングには実態が伴っている事も大きなポイントとなります。良い会社だと感じてもらう事。働きたいと感じてもらうためには、現在の従業員にも同じように感じもらえる会社でなければなりません。

短期的な効果が出ない

一朝一夕で効果が出ない事を理解していても、成果が見えないものを継続することは難しいものです。その為、中期的な計画が必要です。半年、1年、3年、5年と先を見据えた中で出来る施策を行う事が必要です。また社長様筆頭に、経営陣が旗を振り進めていくことで、数年後には大きな成果が得られます。環境改善、会社の変化をともなう変化など、表面的な採用ブランディングではなく、本質的な採用ブランディングを行う事が出来ます。

会社全体で取り組む必要がある

実態に伴わないブランディングは長く続けることはできません。情報化社会の中で、
クチコミは大きな影響力を持っています。また社員から友人やご家族へ会社の情報は伝わっています。会社の良い部分をアピールする一方で、異なる情報が別の場所から伝わってしまっては、採用ブランディングは成功しません。

採用ブランディングの始め方

まずは、無理に会社をよく見せる必要はないことを理解してください。
まずは御社の情報を外に出すだけでも、他社との差別化は出来ます。
御社の情報を外に出していく中で、少しずつ自社の魅力を整理していきましょう。

目的の整理

優秀だけれど考え方が合わない方に入社してもらう事ではありません。
競合企業よりも、すべての面で選ばれる会社になる必要もありません。
楽して稼げる会社だと思ってもらう必要もありません。
手厚い会社だと感じてもらう事ではありません。

目的は、御社で活躍する人材に入社してもらう事です。
御社にフィットする人に来てもらう事がポイントです。

ペルソナの決定

では、どのような方が御社で活躍するのでしょうか。
それは今活躍している方が最もわかりやすい人材像になると思います。
御社のエースは、どんな方ですか?
これまでのキャリアは?何のために働いていますか?
仕事をする中で、どのような事に喜びを感じていますか?

また、なぜ御社で働いているのでしょうか?
なぜ競合他社ではなく御社で働いているのでしょうか?
人間関係が良いからでしょうか、働きやすい環境だからでしょうか。
仕事内容が好きなだけで他社でも良いと思っているでしょうか。
その方は、どんな考え方で、御社のどこが魅力的だと感じていますか?

こんな人材が活躍する人材だと決められたでしょうか。
そして、その方だけでなく、そういった方の友人やご家族、そしてその方が情報を取得する場所において、御社に対して良いイメージを持っていただけるように情報を発信していくことが重要です。

そんな方が就職先に対して知りたい情報はどのような情報でしょうか。
そんな方は、御社も含めて、どんな会社で働きたいと考えているでしょうか。
ターゲットを明確にすることで、その方が欲しい情報が明確になり、発信する内容を
決めることが出来ます。

情報の発信

発信の仕方は様々あります。
昨今の採用ブランディングといえば、読み応えのある記事や奇をてらったSNSでの発信が注目されていますが、ホームページの写真を増やす、ホームページへ社員の方のインタビューを載せるなど、ホームページの情報を増やすだけでも十分に採用ブランディングです。もちろん、セミナーやインタビュー、プレスリリース、様々な発信
また、これはWEBへの情報発信とは異なりますが、面接に来た方には不採用の方であっても会社の情報をお伝えして、良いイメージを持ってもらえるように面接をすることも、採用ブランディングと言えると考えています。

また、世の中の多くの企業が会社情報を発信している現在においては発信していない会社=発信ができない会社、ネガティブな情報が多い会社と考えられてしまい、応募効果が悪化していくことも考えられます。

たとえは、お見合いの相手を選ぶ特に、
写真があり、プロフィールが充実している方が5名、1名は写真もなくプロフィールも最低限の情報しか書いていなかった場合、6名の中からお見合いをする1名を選ぶのは、写真のある5名の中から選ぶ方がほとんどだと思います。
情報が充実している5人から選ばずに、写真もない方と会おうとする方は、はたしているでしょうか。
今の求職者の会社選びは、このような状況に非常に近づいており、
選ばれるために採用ブランディングが今後ますます重要になっています。

まとめ

採用ブランディングと聞くと、何をどう発信すればいいのか悩んでしまう方が多いと思います。またブランディングを「本来あるものよりも、より良く見せる事」だと考える方もいらっしゃると思いますが、採用においてはこれだけ企業の口コミなどの情報が流通している現在においては、悪いところを隠すのではなく、まるで会社の壁を透明にするように、会社の情報を発信して、会社に合う人材にしっかり来ていただく事が重要です。その上で、良く見せるためにコストを割くのではなく、本質的に選ばれる会社になる事にコストを割くことが求められています。

大手様の場合、採用ブランディングを経営戦略、採用戦略として進めていくことが出来るかと思いますが、中小企業様の場合(年間の採用コストが少ない場合)採用ブランディングにコストを割く事が難しい場合もあるかと思います。indeedやエアワークを利用して無料で採用ブランディングを始める方法もございます。弊社では、求人広告の掲載だけでなく、無料ではじめる採用ブランディングについてもご相談いただけます。

 

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君村 幸樹

過去に自社求人サイトの立上げも。採用担当ラボ立上げ、掲載依頼サイトの運営を兼任。得意領域は派遣会社・本部決済型、チェーン(飲食チェーン他)等。

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