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中小企業の採用活動はなぜ苦戦する?成功に導く施策とは

中小企業の採用活動はなぜ苦戦する?成功に導く施策とは

新卒採用において、「うちは中小企業だから学生に人気がない」と悩まれている採用担当者の方は多いのではないでしょうか。

実は、中小企業には中小企業ならではの採用手法のポイントがあるのです。

本記事では、中小企業の新卒採用における採用成功施策や、おすすめの新卒採用サービスをご紹介します。

 

中小企業における採用環境

売り手市場

そもそも中小企業は大企業に比べて、新卒採用が難しい環境下にあります。

5,000人以上の大手企業の有効求人倍率は、直近10年以上1倍以下と採用がしやすい状況が続いている一方、300人未満の有効求人倍率は常に3倍以上を推移しており、2023年卒では5倍以上です。

※参考:リクルートワークス研究所 

採用スケジュールが負のサイクル

中小企業の新卒採用では、大手企業の選考に落ちた学生を狙ったり、大手企業の選考が終わってしまった頃に遅れて就活を始めた学生を狙ったりするために、世間の採用スケジュールより少し遅れた秋ごろからの採用活動を始めるケースが良く見られます。

 

また、大手企業と同じような時期に採用活動を始めても学生がなかなか集まらず、結果的に秋頃からやっと学生に会えるようになる、というケースも多いかもしれません。

 

確かに秋以降は、採用活動をしている競合他社が少ないため有利に感じるかもしれませんが、就職活動をしている学生数もピーク時に比べ少なくなっています

従って、母集団形成に苦労したり、求める要件に見合う学生に出会えない、という状況に陥りがちです、

 

実は、「大手企業がいるから」という理由で躊躇せず、少しでも多くの学生が就職活動をおこなうピーク時に、中小企業も新卒採用を積極的におこなう必要があるのです。

 

中小企業の採用活動が苦戦する理由

理由大手企業の知名度に負けているため

就職活動をする学生は、まずは知名度の高い大手企業に注目してしまいがちです。

毎年、学生に人気の企業ランキングのような情報がリリースされますが、ほとんどがCMや身近な商品を経由して知るような大手企業です。

学生の立場からすると、何百万もの企業がある中で、11社調べないと事業内容が分からない中小企業よりも、社名だけで事業内容や企業イメージが想像しやすい知名度の高い企業が有利になるのは当然のことといえます。

理由条件面で不利が生じているため

給与、福利厚生、教育・研修制度の充実度において、中小企業は大手企業と比べ、不利が生じています。

もちろん中小企業でも、成果をあげ、求められる役割をしっかり果たすことで、大手企業並みの年収を得ることができている人もいます。

しかし実態として、平均年収や福利厚生では大手企業の方が優位です。

 

優秀な応募者の場合、大手企業と中小企業両方から内定を複数獲得することもあるでしょう。

そんなとき中小企業は、大手企業と比べ条件面を理由に辞退されてしまうケースが多いようです。

理由新卒採用のノウハウやリソースが少ないため

新卒採用は中途採用とは異なるノウハウが必要です。

説明会の実施やインターンシップの開催、面接で聞くべき項目や学生に与えるべき情報も、中途採用とは異なります。

そういった新卒採用のノウハウは、何年も新卒採用を継続することで蓄積されていくもの。

中小企業は大手企業に比べ、過去の新卒採用経験が少ないケースがほとんどのため、ノウハウの蓄積が少なく苦戦しやすいのです。

 

また、新卒採用は中途採用に比べると、採用活動の期間が長く手間もかかります。

大手企業は人事部として複数名のチーム体制で新卒採用活動を行うケースが多い一方、中小企業は採用担当一人ですべての採用業務を行うケースも少なくありません。

結果、学生へのきめ細やかなフォローやこまめな情報発信にリソースが避けず、採用活動に苦戦してしまう傾向にあるのです。

理由新卒の応募が少ないため

先述した売り手市場により応募が少ないことも、中小企業が苦戦する理由のひとつです。

理由採用の予算が少ないため

調査によると、2023年卒の新卒採用における採用予算は、上場企業で平均770万円程度、非上場企業では平均260万円程度です。

※参考:マイナビ HUMAN CAPITAL サポネット

あくまでも平均値なので、企業によってはより多くの採用予算を投じているケースもあるでしょう。

そもそも上場企業の方が採用予定人数が多いという点も、採用予算が多くなる要因のひとつです。

 

結果的に、求人広告にかける費用や、合同説明会、イベント、セミナーにかける費用は、大手企業の方が圧倒的に多くなり、中小企業よりも目立つことができるのです。

中小企業では、いかにコストをかけず効率的に成果を出せるかが勝負です。

 

新卒採用学生の志向

大手企業と中小企業はどちらがよい?

調査によると、「大手企業志向」は48.9%に対し、「中堅・中小志向」は47.1%と、実はそこまで大きく差はありません

※参考:マイナビキャリアリサーチlab

「大手企業志向」の中には、「絶対に大手企業が良い」という層と「自分のやりたいことができるのであれば大手企業が良い」という層が含まれています。

「絶対に大手企業が良い」という層は全体の8%。

多くの学生は”自分のやりたいことができるかどうか”などを重視しており、企業規模を最重要事項として就職活動しているわけではないのです。

学生の就職観

就職観については当てはまると思うものを答えてもらったところ、上位は以下の通り。

「楽しく働きたい」38.9

「個人の生活と仕事を両立させたい」22.8

「人のためになる仕事をしたい」11.9

※参考:マイナビキャリアリサーチlab

 

中小企業は知名度や条件面、採用活動に割けるリソースでは大手企業に比べ不利ではありますが、学生の大切にしたい就職観を叶えることは、十分にできるのではないでしょうか。

これらのポイントを押さえることで、中小企業でも新卒採用成功の余地が十分にあると言えます。

 

中小企業が新卒の採用活動に成功する施策

ポイント獲得したいターゲットを明確にする

中小企業の採用担当者からは、「なかなか良い学生が来ない」という声がよく聞かれますが、どんな学生が良い学生なのかを尋ねると、曖昧だったり、企業内でもバラバラだったりします。

 

新卒採用に限った話ではありませんが、ターゲット像を明確にしないことには、採用成功はできません。

まずは良い学生」の人物像を言語化し、企業内でターゲット像の認識を統一しましょう。

採用担当者だけではなく、選考に関わる現場の従業員や経営陣とも認識を揃え、求人広告や採用サイトに関わる外部業者にも明確なターゲット像を言語化して共有すべきです。

志向や性格など、できる限り具体的に設定することをおすすめします。

 

それにより、ターゲットが魅力に感じる訴求や、自社がターゲットに対し伝えるべきポイントを押さえることができるため、効果的にアピールすることができます。

 

ターゲットを明確にしても、自社に魅力的なアピールポイントがなかなか見つからないということもあるかもしれません。

そういった場合は、自社の環境や、自社で既に活躍している従業員をもう一度見つめ直し、本当にそのターゲットは自社に合っているのかどうか、見直すことも必要です。

ポイント採用エリアを広げる

会社が東京にあれば、東京に通える首都圏在住の学生を狙おうと考えますが、地方学生を狙うのも有効な施策のひとつです。

地方学生の方が、関東に比べると「大手企業志向」が少なく、なかには「中堅・中小企業志望者」の方が多い地域もあります。

(地元で働きたいけれど、地方には大手企業が少ないから仕方なく。というケースもあるでしょう。)

 

地方で新卒採用をする場合、現地に足を運ぶ移動費や移動時間がネックになるかと思いますが、地方学生に特化した人材紹介サービスや、オンライン説明会・オンライン面接を活用することで、地方に足を運ぶことなく採用活動を進めることができます。

激戦が続く首都圏だけにこだわらず、地方の学生にも目を向けるようにしてみてください。

ポイントホームページを改修する

学生は、就職サイトで興味を持った企業について、必ずインターネットで検索をして企業ホームページもチェックします。

このときに、スマホから閲覧しにくいデザインだったり、古臭いデザインだったり、会社の最新情報がしばらく更新されていないようなホームページだと、学生はその企業への応募を控えてしまう可能性があります。

 

実際、就職サイトにそれなりの費用をかけ、掲載内容やキャッチコピーにもこだわっているものの、自社のホームページが長らく改修されておらず、古いままになってしまっている中小企業は散見されます。

 

何百万円もかけて豪華なホームページをつくる必要はありませんが、最低限以下のポイントはおさえたホームページにすることをおすすめします。

・スマホでも見やすいデザインにする

・最新の情報に更新する

・事業内容や仕事内容を分かりやすく説明する

・従業員や会社の様子が分かる写真を掲載する

可能であれば採用動画なども取り入れると、より会社の雰囲気や魅力が伝わりやすいホームページになるでしょう。

ポイントダイレクトリクルーティングを取り入れる

ダイレクトリクルーティングは、就職サイト以外のアプローチ手法として近年急速に普及しています。

就職サイトに掲載して応募を待つのではなく、企業側から学生のデータベースにアクセスし、自社に合う人材を探し出し、スカウトを送るサービスです。

 

サービスにより費用は様々ですが、就職サイト掲載よりも比較的低コストで抑えられるケースが多く、採用費用の少ない中小企業にもおすすめです。

企業の知名度に左右されにくく、学生の探し方スカウト文の工夫によっては、学生に会える可能性を一層高めることができます。

ポイントオンライン説明会や面接を取り入れる

「オンライン説明会」「オンライン面接」をまだ取り入れていない企業であれば、取り入れることでより多くの学生に会える可能性が高くなります。

ここ数年で急速に普及したこともあり、学生にとっても違和感のないアプローチ方法といえます。

 

来社してもらいにくい遠方の学生にもアプローチしやすく、効率よく多くの学生に合うことが可能です。

説明会や一次選考や二次選考はオンラインで行い、最終選考だけは直接来社してもらう、というケースも多いようです。

 

また、採用活動にオンライン対応を取り入れることで、対面にこだわらず柔軟な働き方を実現していることのアピールとなります。

ワークライフバランスや働き方改革に注目する学生に対し、好印象を与えることもできるでしょう。

導入費用や特別な設備も必要ないため、まずは一次面接だけでも取り入れてみてはいかがでしょうか。

ポイント⑥SNSを使って情報を発信する

noteTwitterInstagramYouTubeなどのSNSを利用し、ホームページや就職サイトでは伝えきれない、社風や従業員インタビューを発信することもおすすめです。

リアルな写真会社での日常を発信することで、学生により身近に感じてもらえる効果が期待できます。

ポイントアプローチ方法を変える

新卒採用における学生へのアプローチ方法として王道なのは、リクナビやマイナビなどの就職サイトを利用することです。

ただし、就職サイトには大手企業も含め膨大な数の企業が掲載されており、大手企業のような認知度がなく、それほど掲載費用も使えない中小企業では、他社に埋もれてしまいなかなか見てもらえないという状況に陥りがちです。

 

そんな中、年々増えてきているのが、就職サイト以外のアプローチ方法です。

・ダイレクトリクルーティング

・新卒専門の人材紹介

・中小向け合同説明会

・リファラル採用

SNS採用

など

 

アプローチにかかる手間を代行してくれるサービスも増えてきていますので、ぜひ一度検討してみてください。

 

中小企業におすすめの新卒採用向けのサービス

人材紹介

エージェントが、ターゲットにあった学生を直接紹介してくれるサービスです。

サイト掲載や応募者対応の手間を軽減できるため、工数をおさえたい企業に特におすすめです。

合同説明会

学生と採用担当者がリアルに出会える場です。

就職サイトではなかなか検索されないような業種でも、たまたま説明会で出会って話を聞いてみたら興味を持ってもらえたという声も聞かれます。

採用ツール

採用ホームページ、採用動画、採用パンフレットなどを制作し、興味を持ってくれた学生に対し、より魅力的な情報を提供することができます。

 

まとめ

中小企業でも新卒採用を成功させることは可能です。

学生の志向や採用手法のポイントをおさえ、ぜひ自社ならではの「良い学生」に出会えるよう取り組んでみてください。

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